応援の流れ [広島カープの応援]


このページでは、広島カープを応援する方のために、応援の席ではいったい何が行われているのかを、試合開始前から終了後まで詳しくご紹介しとります。ここに書いてあるほとんどのことは、どの球場でも同じなので、たとえば普段マツダスタジアムで応援している人が関西や関東のスタジアムのカープ応援席に行っても、またはその反対でも全く違和感ありません。ただ、球場や主催球団のルールや環境が違ったりする場合もあるので、その場合はスタジアムご案内ページでご紹介します。

  • 1.球場に行く時間

    まず、購入したチケットをご覧になって下さい。試合開始の時刻が記載されとると思います。最近では、ほとんどの球場は応援向けの席が指定席なので、その時刻までにスタジアムに入れば自分の座席で試合を見ることができます。

    しかし、球場によってはカープを応援する席が自由席の場合もあります。カープファンの方によく知っておいて欲しいのは、自由席のカープを応援する席は、ものすごく混み合うことです。

    たぶん、その球場は普段はそんなにたくさん観客入りがないから自由席になっているのだと思います。そして、その球場にいつも行く方の観戦記などをWEBサイトで探すと、「余り混まないのでゆっくり出かけても大丈夫」のようなことが書かれとったりします。でもね、こういうのはすべてカープ戦以外の試合、そしてカープファン以外の人が座る席のことだと思ってください

    特に注意が必要なのは、京セラドームで行われる阪神戦、同じく京セラや札幌、ヤフオクドームで行われる巨人戦、そのほか地方球場での試合です。

    これらの球場に出かけられる場合は、開門時刻にあわせてできるだけ早く入場し、座席確保されることをお勧めします。土日祝日や夏休みなどの試合では、開門時刻に行くと入場口が長い行列になっていることもあります。行列は、球場ごとに何時から並ぶことができるとか、並ぶ場所の場所取りルールも決められとります。詳しくはスタジアム案内をご覧ください。

    また、甲子園球場ビジター応援席が少なくてカープファンが入りきらない球場で、ビジター応援席以外の指定席のチケットで入場する場合は、応援席から遠くて応援団のリードが見えない場合があります。そういうときは、試合の1時間前~30分前あたりを目処にビジター席から通路を挟んで隣の席やすぐ下の席の阪神ホームチームファンの方と席を交代してもらうように話をしてみましょう。入場者を見ていると、自分たちと同じ人数のグループの方が居ると思います。相手さんもカープ応援団の近くはイヤだと思いますので、何グループか話をするつもりでいれば必ず交代してもらえます。

  • 2.先発ピッチャーとオーダー発表、1-9応援

    さて、しっかり応援しよう思う方は、 カープ応援席は試合開始前の先発ピッチャーとスタメン発表のところから応援が始まるので、この時間に座席にいることができるようにスタジアムに入ると楽しいと思います。スタメンとは、「スターティングメンバー」の略で、試合の最初から守備についたり打席にはいる選手メンバーのことです。カープの本拠地のマツダスタジアムでは試合開始時刻の30分前、ビジターの場合は球場によっておよそ40分から20分前くらいに発表されます。

    スタメン発表のアナウンスがはじまる頃になると、応援団が太鼓やトランペットの準備をしたり、周囲に座っているカープファンもだんだん始まる雰囲気になってきます。

    スタメン発表では、選手の名前が放送で一人づつ呼ばれます。そして、呼ばれるたびに応援団の合図で声を出して一気に盛り上がります。声の出し方ですがこれはちょっと文字で表現するのが難しいので、この下のYOUTUBEをご覧になって、みなさんがどのようにしているか確認して下さい。最初は、恥ずかしかったりわからないので、なかなか声を出しにくいです。そういう時は、別に、声は出さなくても良いです。周りに合わせてカンフーバットなどを叩いて下さい。声はそのうち出るようになりますから。

    2018年カープが2連覇を決めた試合のスタメン発表です。

    例えば「2番セカンド菊池」とアナウンスされたら、それに続いて「おーおっ、それ、き・く・ち」といった感じで太鼓やトランペットに合わせて声を出します。

    9番バッター(DH制試合ではピッチャー、マツダスタジアムでは9番の後に監督)まで読み上げられて声を出したら、間髪入れずに、最初はゆっくりと少しづつ早くしながら、「ドン・・・ドン・・・、ドン・ドン・ドン・、ドンドンドンドン、ドドドドドド。。。」と太鼓が叩かれ3・3・7拍子(トランペット付き)へ続きます。3・3・7拍子前の太鼓に合わせて「オイ・・、オイ・・、オイ、オイ、オイオイオイ、そーれ」、3・3・7拍子1回目後の「うーーー、おー」、最後の「オイ、オイ、オイ」の3箇所の声を出す部分がポイントです。慣れれば自然に声が出るようになると思います。中には、スタメン発表時点から立って応援する方もおられます。目立ちたい思う方は周りに迷惑をかけん程度に立ったりしても良い思います。

     

    続いて応援団の方の簡単な挨拶があり1-9応援が行われます。1-9応援はスタメンの各選手の応援歌を順番に応援団のリードとトランペットの演奏にあわせてメドレーで歌いながら「かっ飛ばせ」コールをします。

    選手別応援歌は、多くの選手ごとにたくさんありますので、なかなか覚えられんと思います。応援歌は覚えなくていいですし、覚えてなければ歌わなくてもいいです。マツダスタジアムのパフォーマンスシートでも歌っている人は、たぶん半分くらいのような気がします。とにかく楽しければ良いので、カンフーバットを周囲に合わせて叩きながら応援して下さい。

    ビジター球場では、先にホームチームの1-9応援が行われ、それが終わってからカープの応援という順番になります。球場によってはスタメン発表に続いて球団主催のイベントが行われることがありますので、その場合はイベントが終わってから応援を行います。詳しくは次のYoutube動画をごらんください。

     

    ※横浜スタジアム、神宮球場の場合は、スタメン発表時に一人づつ選手応援歌が演奏されています。

    当サイトでは動画付きの、選手別応援歌をご紹介しています。メニューからご覧ください。

     

  • 3.試合開始~1回の攻撃前

    マツダスタジアムではカープが後攻です。最初にカープ選手が守備につきますので、応援団のリードでピッチャーに「がんばれ、がんばれ○○」「ファイト、ファイト○○」などのスリーコールを行います(ビジター球場では、1回の裏の最初に行います)。

    カープの一回の攻撃前には、応援団によるファンファーレ演奏があります。ファンファーレが始まる際にはメガホンを上に立てて待ちます。

    ファンファーレのミュージックは、「お」で歌います。
    「おー、おーおお、おーおお、お~!・・・・・・」裏歌詞も参照)。

    そして、ファンファーレの最後のところで、メガホンや手を使って大きな拍手をし、そのまま、応援開始3・3・7拍子(トランペット付き)に続きます(スタメン発表と同じ拍子です)。

    このファンファーレは、喜歌劇「軽騎兵」の序曲です。旧広島市民球場のスコアーボードがまだ古い緑色の手動式のものだった頃、試合開始の時に球場スピーカーから流されていた曲で、カープにとっても大変歴史がある曲なんですね。

     

  • 4.スリーコールと応援歌、スクワット

    カープの攻撃になると選手が打席に入る時に、応援団のリードに従って「かっとばせー」、「レッツゴー」などのスリーコールを行います。続いて、その選手専用の応援歌がトランペットで演奏されますので、それに合わせて応援歌をワンコーラス歌い「かっとばせ」コールをします。

    応援歌のツーコーラス目からは、カープ応援名物のスクワットをしながら選手名とかっとばせコールを繰り返しますスクワットは、立ったり座ったりしますが、別に順番があるわけではありません。自分のペースで楽しく行って下さい。

    選手によっては、まだ応援歌が無かったり応援方法が少し違う場合もあります。この辺りの詳しいことは、選手別応援歌のページをご覧ください。

     

  • 5.カープの選手が出塁! そして得点が入りそうな時

    カープが得点しそうなチャンスになったら、選手別応援歌の代わりに「チャンステーマ」が演奏されます。

    チャンステーマは、チャンステーマのページをご覧ください。
    チャンステーマ

     

  • 6.得点が入ったとき

    カープの得点が入ったときは、宮島さんを大合唱します。
    宮島さんの、ワッショイワッショイの歌詞は裏歌詞です。歌詞カードには「宮島さんの神主が~」を2回歌うことになっていますが、実際にはみなさん、裏歌詞を歌っています。「ワッショイ」のところはメガホンで、鯉の滝登りのように上に上げます。2コーラス終了したら万歳三唱と、観客席の周囲の人とのメガホン・ハイタッチをしたりして喜びをわかちあいましょう。

    宮島さんの歌は、得点時の3・3・7拍子のすぐあとに入ります。何度か聞くとタイミングを覚えられると思います。

    特別に嬉しい場面があると、ハイパーユニオンが演奏されることがあります。ハイパーユニオンは「みんなで楽しむ」ことが大切なんですね。ちなみに、この動画は試合終了後のハイパーユニオンです。

     

  • 7.相手のピッチャー交代の時

    相手のピッチャー交代時には、マツダスタジアムでは「燃える赤ヘル僕らのカープ」が放送されたり、応援団が、マルチテーマ(マルチテーマGo!、コンバット)が演奏されます。

     

  • 8.7回の攻撃前(ラッキーセブン)

    7回のカープの攻撃前になったら「それ行けカープ」(裏歌詞も参照)の大合唱とともにジェット風船を飛ばします(ジェット風船は禁止されている球場がありますのでご注意下さい)。風船は、マナー上その前の相手チームの攻撃が2アウトになってから膨らましはじめます。

    最近はビジター球場でも7回表のカープの攻撃前には、当たり前のように、それ行けカープのミュージックが球場スピーカーで流されるようになりました。ビジョンではカープファンの応援風景やカープ選手・マスコットなどが映されたり、中にはカープファンへの歓迎メッセージが表示される球場もあります。

    この映像は、2008年の旧市民球場最終公式試合のときの模様です。

    ちなみに、プロ野球の応援で最初にジェット風船を使ったのは、広島カープの大阪の応援団です。これが1985年の阪神優勝の時に阪神ファンに広まりました。そのころに何度か広島市民球場で、「この風船は大阪のカープ応援団が7回に飛ばしています」という説明とともにジェット風船が配布されたことがあります。

     

  • 9.勝鯉の瞬間(カープが勝って試合終了)

    相手チーム最後の攻撃の最終バッターがアウトになったら、宮島さんの大合唱が始まります。宮島さんの出だしのタイミングを覚えると、この瞬間の喜びが2倍3倍になります。(サヨナラ勝ちの場合は、得点が入ったときに準じて同じように歌います)

    ※ちなみに、残念ながら勝利できなかった試合では、これ以降は行われません。

  • 10.ヒーローインタビューと2次会

    カープのヒーローインタビューがあるときは、しっかりと聞きながら拍手をしましょう。インタビューが終わったら応援2次会が始まります。最近はビジター球場でもヒーローインタビューが行われることがありますが、そうでない場合は勝利の宮島さんの後にすぐに2次会に入ります。

    2次会では、スタメンの1-9応援歌に続いて、その日に活躍した選手や誕生日の選手などの応援歌が次々に演奏されてゆきます。続いて、それ行けカープやハイパーユニオン、Let’s Winなどの大合唱、「いいぞ、いいぞ、カープ」、「明日も勝つぞカープ」コール、次の試合で対戦する相手チームの「○○倒せカープ」コールのコンバットマーチ演奏などが行われます。

     

  • 11.応援お疲れさまでした

    2次会の最後に三本締めを行い、その後の「いいぞ、いいぞ、応援団」コールで終了です。

    ちなみにマツダスタジアムでは、2次会が終わる頃には内野席やビジター席にはほとんど人がいなくなります。でも、パフォーマンスシートに長く残っていることについて球団から冷たい目で見られたり、警備員から注意されることは絶対にありません。実は2次会は、出口に人が一度に殺到しないように観客の流出をうまくずらすことや、両チームの応援をしたばかりの熱い人同士が出口で鉢合わせしなくても良いなど、警備面でとても役立っているんです。2次会の最後までスタンドに残ることは、いろいろな意味で良い協力になります。

    それでは、勝利の余韻に浸りながら気をつけてお帰り下さい。

  • 12.おまけ ゴミを拾おう

    スタジアムから帰る時に、周囲を見渡しましょう。応援時に使うジェット風船、そして飲み物のカップや弁当の容器、たくさん落ちていると思います。もしよかったら、スタジアム来場時に買い物をした際のスーパーのレジ袋に入るだけ、なければ手に持てるだけで結構です。スタジアムのゴミ箱まで運びましょう。